みなさんは観葉植物を育てるときに肥料を使っていますか?肥料は正しく使えば植物をより大きく立派に育てることができます。しかし正しく使わないと逆に枯らしてしまう原因にもなります。また、中にはなんとなくでしか使ったことがない…そもそも肥料のやり方が分からない…方もおられると思います。
そこで今回はそもそも観葉植物に肥料は必要なのかといった、与える目的から肥料のやり方などの基礎知識、与える際の重要なポイントなどを話していきます。
肥料はうまく使いこなせばたくさん成長してくれて育てるのがすごく楽しくなるので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも肥料を追加で与えなくても十分育つ

こいつ何言ってんの?栄養は必須でしょ?
そう思った方、正解です。
人間に炭水化物やたんぱく質が必須のように、植物も三大栄養素であるチッソ、リン、カリが必要です。
現に栄養が不足すると葉が黄色くなる、成長が止まる、葉が大きくならない等が起こってしまいます。
じゃあなぜ肥料を与える必要がないのか?
それは観葉植物用の土の中に肥料が入っているためです。

これは僕が愛用しているプロトリーフの室内向け観葉・多肉の土の裏面です。
即効性化成肥料と緩効性化成肥料と書かれており、元々肥料が入っているのが分かります。この土だけでなく、観葉植物用の土なら基本的には肥料分が含まれています。そのため、定期的に観葉植物用の土を使って植え替えているなら追加で肥料を与えるのは必須ではないということです。
じゃあ肥料はどんな時に使う?

観葉植物をより大きく成長させたい時
大きくしたいなら追加で肥料を与えましょう。基本は置き場所や水やり、植え替えが大切です。ここをしっかりやった上で追加で肥料を与えることでより成長をブーストさせることができます。
逆にインテリアとして観葉植物を飾っていて、そこまで大きくするつもりがないなら追加で与える必要はないです。(植物の健康のために置き場所や水やり、植え替えはきちんと行いましょう)
自分で土を作るなどで土に肥料分が入っていないとき
中には赤玉土や鹿沼土などをブレンドして土を自分で作っている方もいるかもしれません。この場合は肥料が含まれていないので肥料を混ぜる必要があります。この土に混ぜて使用する肥料を元肥(もとごえ)といいます。
↓元肥におすすめの肥料
肥料のやり方と与えるときの大切なポイント3選

1.用法容量を守って正しく与えるor薄めに与える
肥料の裏面には与える頻度や濃さが書かれています。
※濃さとは水で薄めて使う肥料は希釈倍率、直接置くものは置く個数やgなど
肥料が濃いと肥料焼けで枯れてしまう原因になります。必ず既定の濃さや頻度で与えるようにしましょう。不安なら書かれている濃さや頻度より少し薄めに与えてあげるのもおすすめです。
また、固形の肥料をやる場合は根からなるべく離して置くようにしましょう。根の近くに置くと水で溶けた濃い肥料と根が触れて、根にダメージが入ってしまう可能性があります。必ず中心部から離して与えるようにしましょう。
2.暖かい季節で植物が元気に成長しているときに与える

植物がうまく成長していないときに肥料をやると肥料焼けの原因になります。
植物を元気に成長させるには置き場所(日当りと風通し)、水やり、植え替えなど環境を整えることが必須なのでここから改善しましょう。その後元気に成長してる(新芽が出てるなど)時に肥料を与えるのが重要です。特に4月後半~6月は観葉植物がよく育ち、肥料を与える絶好の機会です。
逆に植え替え直後、冬などの気温が低いとき(最低気温が15度未満)、葉がどんどん黄色くなる、新芽が出ないなどの時は肥料を与えないようにしましょう。(植え替え後は最低2週間肥料を控えるのがおすすめ)
3.化成肥料を使用する。

肥料には有機肥料と化成肥料の2種類があります。
有機肥料→鶏糞や油かすなどの自然由来のもの
化成肥料→鉱物などからできた肥料
有機肥料もよい面はありますが、臭いがあって虫がつきやすい、カビが生えやすいなどのデメリットがあります。屋外で育てる場合にはそのようなデメリットが目立たなくてよいのですが、室内で育てる観葉植物には向かないです。
化成肥料の場合は臭いがないorほぼないものが多く、室内で育てるのに適しているので化成肥料を使うようにしましょう。
まとめ
今回は肥料を与える目的から基礎知識、肥料のやり方や与える際の重要なポイント、おすすめの肥料などを話していきました。今回話したことは肥料のやり方を知るうえで最も大切なことですし、うまく使えばどんどん成長してくれるようになります。まずは置き場所や水やり、植え替えをしっかり行ってみましょう。そしてそのうえで大きく成長させたい時はぜひ肥料を試してみてくださいね。