観葉植物として人気のフィカス・ウンベラータ。育てている方は多くいると思うのですが、もっとボリュームを増やして見応えある姿にしたい…長く育てていて形が崩れてしまった…こんな方は結構いるのではと思います。今回はそんな時にぜひやって欲しいフィカス・ウンベラータの剪定のやり方をご紹介します。時間はかかりますが、おしゃれな姿に戻って欲しい方はぜひ試してみてくださいね。
フィカス・ウンベラータの育て方を知りたい方はまずはこちらをご覧ください。
フィカス・ウンベラータの剪定方法
剪定とは植物の茎や幹を切る事です。どの場所を切るかで結果が全く変わってくるので気をつけましょう。
まずは剪定の準備から

剪定をする際は
- 切れ味の良い剪定ハサミ
- 消毒用のアルコールor熱湯orライターなど
- 癒合剤(なくてもできるけどあればよい)
これらを用意しましょう。
切れ味の良いハサミを使う理由は?
切れ味が悪いと断面がぐじゅぐじゅになって回復が遅くなるためです。おすすめはホームセンターで売られているような、硬い木の枝などもスパッと切れるハサミを用意するのがいいと思います。
消毒する理由は?
消毒は切ったとこから菌が入るのを防ぐために行います。アルコールをふりかけるか熱湯をかけるか火で炙るなどで消毒するのが一般的です。熱湯や火を使ったときは冷ましてから剪定するようにしてください。
癒合剤ってなに?
癒合剤は切り口に塗って切り口を保護し、細菌の侵入防止や植物の復活が早くなるために使います。切り口をしっかり乾燥させれば使わなくても大丈夫なこともありますが、成功率を高めたいなら使用をおすすめします。こちらもホームセンターに行くと売られています。
ウンベラータを剪定していく
フィカス・ウンベラータを剪定する時は成長点の上を切るようにしましょう。成長点は植物の幹の一部にポコッと出てるとこのことで、ウンベラータだと葉の付け根のすぐ上にあります。(下の写真の赤丸の部分)

ここは細胞分裂がたくさん起こってるところで、新芽が出るすごく大事な部分なので絶対に傷つけないようにしてください。
※成長点が分からないときは節と節の間を切るでも大丈夫です!

正しい位置で剪定すると、1番上の成長点とその下、場合によってはさらにもう一つ下の成長点から新芽が出てきます。(切ったところから上2つもしくは3つの成長点から新芽が出ます)

↑成長点の向きで葉っぱが出る方向が変わってくる

成長点はそれぞれの葉の付け根のすぐ上にあるので、あとはどの向きで新芽を出したいか、剪定すると2股に分かれるのでどこから2股にしたいかなどで切る位置は決めてください。(理想の樹形や画像などのイメージがあれば剪定する場所を決めやすいです)

↑剪定直後はこんな感じ。さてさて、どうなる!?
注意:葉の付け根を切るだけでは新芽は出ない

こんな感じで切ると新芽は出ません。葉っぱが黄色くなったり傷んだ時はこの方法で剪定すればいいですが、この方法ばかりだといずれスカスカになってしまいます。新芽を出したい時は必ず成長点の上で切るようにしましょう。
剪定は4月後半から6月がおすすめ
剪定は植物に負担がかかる作業です。そのため、観葉植物が1番成長する時期に剪定するのがおすすめ。冬は植物にとってかなり厳しい季節なので剪定は控えましょう。真夏や秋の剪定も可能ですが、真夏は暑さで調子を崩すことがあり、秋は少し時間が経てば冬に入り回復が間に合わないことがあります。できれば4月後半から6月に行うようにしましょう。
ウンベラータの剪定後の様子
ウンベラータ剪定11日後
なんだか成長点のとこが膨らんできてる…?

ウンベラータ剪定1か月後

ついに新芽が…!嬉しい!!
ウンベラータ剪定35日後

葉っぱがたくさん出てくれました!ここまで来たら後は時間の問題ですね!
ウンベラータ剪定55日後

2ヶ月くらいでここまでいけます!
おまけ
葉を1枚も残さない”丸坊主”もできる

もはやただの棒ですが、ちゃんと生きてます笑
光合成をするための葉を数枚残しているのが理想ですが、ウンベラータは生命力が強くここからまた新芽を出してくれます。寒さでほとんど葉を落としてしまった時やハダニなどにやられてしまった場合などに有効です。
※必ず暖かい時期に行いましょう。

正しく剪定できているならこんな感じでまた出てきます!丸坊主は最初特に勇気がいると思いますが、よかったらやってみてはいかがでしょうか?
切った後の枝でまた増やすことも

剪定した後の枝を水や水苔に挿しておくとこのように根が伸びてくることも。ある程度根が伸びてから土に植え替えることでどんどんフィカス・ウンベラータを増やすことが可能です。(個人的には水苔の方が発根する可能性が高い気がする)
剪定した枝があればぜひお試しを。
まとめ
今回はフィカス・ウンベラータの剪定方法を紹介しました。長く育ててるとどうしても形が崩れてくることがあるので、剪定する機会はいつかはあるかと思います。その時にこの記事をぜひ参考にしていただいて剪定をして、おしゃれなウンベラータを楽しんで頂ければと思います。