観葉植物を育てる時に水やりは欠かせない水やり。実は初心者の方が枯らしてしまう原因で1番よくあるのが水やりの失敗と言われています。そこで今回は観葉植物を枯らさず長く楽しむために大切な、正しい水のやり方を解説します。観葉植物を何度か枯らしてしまった方、育てるのに自信がない方はぜひ最後までご覧ください。
基本の水やり4つのステップ
1.土が乾いているかを確認

水やりをする前に必ず確認しましょう。土が乾く前の水やりは根腐れ(酸欠になり根が腐ってしまう)やカビなどのトラブルが起こりやすくなります。観葉植物の種類や季節によって、どれだけ乾いてから与えるかは異なりますが、少なくとも土が乾いてから水をまずは意識しましょう。
2.鉢の隅々まで行き渡るようにたっぷり水を与える

これをする理由は2つあります。
隅々まで水を与えることで根が枯れるのを防ぐ
鉢の中央だけでなく、縁の周りまでたっぷり水を与えましょう。鉢の一部だけだと水が行き渡らず、枯れてしまう根が出てきます。一ヶ所に集中して与えるのではなく、満遍なくたっぷり与えるのが大切です。
古い空気を押し出し、新鮮な空気を鉢に入れる
植物は土の粒と粒の間にある空気で呼吸をしています。水が出てくるまでたっぷり与えることで、鉢の中に溜まった古い空気や老廃物を押し出し、新鮮な空気を入れることができます。
「毎日少量の水をチョロチョロ与える」はNGです。乾いてからの水やりを心がけましょう。
3.受け皿に溜まった水は捨てる

水がこぼれないために受け皿を敷いて水やりをしてる方が多いと思います。この受け皿に溜まった水を捨てないままだと根腐れやコバエなどのトラブルに。面倒ですが溜めたままだと何もいいことがないので、必ず捨てるようにしましょう。
4.水やり後は土が乾く環境に置く

レースカーテン越しなどの日当たりと風通しがよい場所に置き、土が乾く環境を整えてあげましょう。(直射日光は避ける)植物は水を求めて根を伸ばすため、常に濡れている環境はあまりよくありません。乾燥と湿潤のメリハリを意識するのがポイントです。
季節ごとの水やり
水やりは季節によって多少頻度が変わってきます。
春・秋の場合

表面の土が乾いた時、もしくは土を少しほじって、中まで乾いていたら水をあげるのがおすすめです。室内だと日光や風通しが不足しがちなので頻繁な水やりは避けましょう。とはいえ、春と秋は観葉植物がよく成長する季節。水が足りなくなるのもよくないので、上記のタイミングで水やりをするのがおすすめ。
夏の場合

土の表面が乾いたら、夜or明け方に水をやるのがおすすめ。夏は特に土が乾きやすく、土がカラカラに乾いていると水切れや葉焼けになりやすいです。乾きすぎないよう水を与えましょう。
また、昼の1番暑い時間に水を与えると蒸れて根が痛みやすくなります。これを避けるために夏は夜から明け方に水をやるようにしましょう。
冬の場合

土が中の方までしっかり乾いたら、暖かい時間に常温〜ややぬるめの水を与えましょう。冬は植物の動きが鈍り、水をあまり吸わなくなりると共に日照時間も減ります。土が一層乾きにくくなるため、頻繁な水やりは避け、乾燥気味の管理をするようにしましょう。
また、冷たい水を与えたり、冷える時間帯に水やりをすると寒さで植物が痛んでしまいます。暖かい時間帯に常温からややぬるめくらいの温度の水を与え、植物を極力冷やさないようにするのが大切です。
土が中までしっかり乾いているかわからない時は?

割り箸を使う方法
割り箸を土に刺してから引き抜きます。竹串でもOK。割り箸についた土が濡れていたり、割り箸自体が湿っているようならまだ乾いていないです。土がサラサラしていたり、湿り気がない場合は土が中まで乾いていると言えます。
重さで確認する

鉢を手に取ってみて、鉢が軽ければ土が乾いている証拠です。とはいえ、鉢ごとに重さが変わるので慣れてないと難しいかも。
それでも中まで乾いているかわからない時は
土の表面を少しほじって中まで乾いていそうならそこから数日待ってみましょう。目安はテーブルサイズの植物ならそこから2、3日、大きい植物なら1週間ほど待ってから水やりをしてみましょう。
水やりの頻度は部屋の環境や植物の種類で変わってきます。そのためこれが完璧な方法ではないですが、少なくとも与えすぎという状況は避けられると思います。まずはここから試してみて、様子を見ながら水やりの間隔をより広げたり狭めたりして最適な水やりの頻度を模索するのも一つの案だと思います。
どの季節でも大事なことは鉢底から出るくらいたっぷりと与えること

どの季節でもここは基本変わりません。(多肉・塊根植物などは少し変わってくる時もあります)
水を与える時は冬でもしっかり与えましょう。乾燥気味の管理とはいえ、それは水やりの頻度の話です。どの季節でも水を与える時はしっかり隅々まで満遍なく与えるのが大切です。
より枯らしにくい水やりをするには
1.日当たりがよくないなら水やりの頻度を減らす

日当たり、水やり、風通しのバランスが整うことで植物はよく成長します。日照不足の植物に水をたくさん与えているとバランスが崩れて根腐れなどのトラブルが起きてしまいます。もし日当たりがよくない場所に置くなら、それに合わせて乾燥気味に管理するのをおすすめします。
2.雨がしばらく続きそうな時は水やりを控える

天気が悪い日は土が乾きにくいです。梅雨のように長く雨が続く場合は特にその傾向が強く、カビなども生えやすい季節です。水切れになっている場合を除いて水を与えないようにするのがおすすめです。
3.鉢の大きさによっても水やり頻度は変わる

鉢が小さいと中の土の量も少なくなるため、土が早く乾くようになります。一方で鉢が大きいと中まで土が乾きにくく、さらに大きいサイズの植物は小さいものに比べて乾燥にも強くなる傾向があります。そのため大きい植物は小さいものよりやや乾燥気味に管理するのがおすすめ。
4.観葉植物の種類によって水やり頻度は変わる
種類によって水やりの頻度も大きく異なります。ここでは大まかに3つのグループに分けてご紹介します。
しっかり乾いてから水をあげたい植物

ユッカ、サンスベリア、ソテツ、ザミオクルカス、シェフレラ、多肉・塊根植物などが該当します。乾燥に強いと言われる植物たちです。
数日カラカラでも耐えられるくらい乾燥に強く、特に乾燥気味の管理を心がけましょう。
土の表面を少しほじって乾いていたら水を与えたい植物

モンステラ、ポトス、フィカス(ゴムの木)、パキラ、エバーフレッシュ、カラテアなど多くの観葉植物が当てはまります。(シェフレラはこちらのグループでもいいかも)ちなみに”土の表面を少しほじって乾いていたら”は春、秋を目安にしてるので、夏や冬はまた頻度を調整して与えましょう。
土の表面が乾いたら水を与えたい植物

テーブルヤシやアレカヤシなどのヤシ系、ネフロレピスやアジアンタムなどのシダ植物がここに該当します。乾燥にあまり強くなく、水切れを起こすと葉がチリチリになったり元気がなくなるのでこまめに土が乾いていないかを確認するようにしましょう。
多肉・塊根植物は例外もある

多肉・塊根植物には夏型、冬型、春・秋型の3種類がある。グループによって休眠する時期が異なり、さらに水やりの仕方も若干変わってくることがある。季節によってはたっぷり与えない方がよいこともあるので、これらの植物の場合は事前に調べておくのをおすすめします。
まとめ
今回は基本の水やりのやり方や注意点について解説しました。正しく水やりができれば枯らす可能性をグッと減らすことができます。ぜひ試してみてくださいね。