特徴的な葉っぱの形からとても人気のあるモンステラ。観葉植物にあまり興味がない方でも知ってるくらい有名な、定番の観葉植物です。
今回はモンステラの基本情報や育て方、注意点、そしてモンステラを育ててる時によく感じる疑問について回答します。モンステラの育て方を詳しく知りたい方、育てやすい観葉植物を探している方はぜひ最後まで見ていってもらえるとうれしいです。

原産地・特徴など

モンステラの基本情報
分類サトイモ科モンステラ属
原産地熱帯アメリカ
耐えられる寒さ5〜10℃前後
育成難易度簡単
育成の注意点樹液に触らない、横に大きく広がるように成長する

モンステラのいいところ

日陰に強くて強靭

モンステラ日陰

日陰や病害虫に強く、少しのことでは枯れない丈夫さがすごい。大きいサイズなら多少の寒さや乾燥にも耐え、多くの方に安心しておすすめできる観葉植物です。

様々な部屋に合うインテリア性の高さ

モンステラナチュラル

アジアンテイストの部屋にはもちろん、モダンやナチュラルなど様々な部屋に合う。その部屋の雰囲気に合わせた鉢を用意すればもう完璧です。

手に入れやすい

園芸店だけでなく、ホームセンターやIKEAなど色々な場所で売られていて手に入れやすいのもメリット。大きいサイズはどうしても値段はそれなりになりますが、小さいサイズなら安く買えるので大きく育てるのもおすすめ。

モンステラを育てる時の注意点

樹液に注意

モンステラにはシュウ酸カルシウムと言われるものが大量に含まれています。ペットや子供が口に入れると危ないですし、手に触れてもかぶれる可能性があります。植え替えや剪定の時は手袋をする、ペットや子供の手の届かない場所で育てるのがよいと思います。

大きくなると横に広がる

アジアンリゾート風モンステラ

モンステラは大きくなると横に広がるように成長していくのでそれなりのスペースが必要になってきます。置く場所を変えるか、横に広がらないように仕立てるなどが必要となるので注意。

モンステラの育て方

モンステラは基本的な観葉植物の育て方で十分育ちますが、詳しく知りたい方もおられると思います。ここでは基本的なモンステラの育て方を説明していきます。

置き場所

日を浴びるモンステラ

置き場所は風通しの良いレースカーテン越しに置くのがおすすめ。
モンステラは日陰に強く、日当たりは日中照明なしで字が読めるくらいの明るさがあれば最低限枯れない強さがあります。
ただしそれでは最低限で、加えて風通しが悪かったり水やりを頻繁にしていると徒長してしまうことがあります。

徒長:植物の茎や枝が間延びしてひょろひょろになった状態。見た目が悪く、ひ弱になってしまう。

逆に直射日光(特に夏)に長時間あたると葉が焼けてしまうことがあります。少しなら見た目が悪くなるだけですが、ひどい場合は調子を崩してしまうこともあります。冬なら直射日光でも葉焼けはほぼしませんが、それ以外の季節はレースカーテン越しに置くのをおすすめします。

葉焼け:強い日光が長時間当たることで葉の葉緑素が破壊され、葉が焼けたように変色してしまうこと。

葉焼け

風通しに関しては時間がある時に適度に換気するなどでよい環境を作れるので、できる範囲で意識してみてください。

水やり

土の表面を少しほじって、中まで乾いている時が水やりのタイミング。水やりは土全体が湿るように満遍なく、鉢底から水が出るまでたっぷり与えましょう。

乾燥と湿潤のメリハリが大事で、これをすることでしっかり根が張り、強いモンステラにできます。乾いていないのに水やりはしないようにしましょう。

植え替え

モンステラは成長が早く、順調に成長してすると1~2年で鉢がパンパンになります。

鉢から根が出ている、水の染み込みが悪いなどのサインが出たら植え替えてあげましょう。

冬の育て方

観葉植物にとって冬は厳しい季節です。モンステラを無事冬越しするには

  • 寒さに当たらない場所に置く(特に夜から朝)
  • できる限り日に当てる
  • 水やりの頻度を減らして乾燥気味に管理する
  • 植え替えや剪定をしない

この4つを意識してみましょう。

寒さに当たらない場所に置く(特に夜から朝)

モンステラはある程度の寒さには耐えれますが、日本の冬はさすがに厳しい…。特に夜から朝方までは冷えやすく、調子を崩しやすいです。特に窓際や玄関などは冷えるので、夜から朝方はそういった場所は避けるのがおすすめ。

できる限り日に当てる

冬の成長しない時期でも植物は日光浴をしています。さらに日を浴びることで暖かさを取り込み、夜の冷えに備えることができます。

水やりの頻度を減らして乾燥気味に管理する

冬は土が乾きにくいため、春や夏と同じ頻度で水やりをすると根腐れや徒長のトラブルに。また、乾燥気味に管理することで樹液の濃度を上げ、寒さへの耐性が上昇すると言われています。しっかり土が乾いたタイミングで水をやるようにしましょう。

植え替えや剪定をしない

植え替えや剪定は植物に負担がかかります。たたでさえ辛い冬にこれらをすると回復できず枯れてしまう可能性が…
例外はありますが、基本的には春まで待ってから植え替え等を行うようにしましょう。

モンステラの剪定方法は?

剪定のやりかたはこちらの記事で解説しています。よければご覧ください

モンステラを育てているとよく感じる疑問

葉っぱの切れ込みがない…

モンステラ切れ込みなし

モンステラの切れ込みは下の葉まで風や日光を通すためや雨や風で葉っぱが傷つかないようにする役割があります。つまり、大きく成長すればおのずと葉に切れ込みが入るようになります。安心して大きくしてあげてください。

朝葉っぱに水滴がついてるけどこれって何?

モンステラ朝露

植物は余分な水分を葉から水蒸気として外に出す機能があります。これを蒸散と言うんですが、蒸散でも出し切れなかった水分は葉の水孔というところから出てきます。まさしくこれがモンステラの葉先から出る水の正体。決して水のやりすぎではありませんし、むしろモンステラが健康な証拠です。ちなみにポトスなど他のサトイモ科の植物にもこれが見られます。

茎の根元から出てる茶色いやつ、これ何?

モンステラの気根

これは気根といって、空気中の水分の吸収や支えの役割をしています。結論から言えばある程度なら切っても大丈夫です。ただし気根にも意味があり、さらに気根が土に刺さると根と同じ役割もするようになります。

モンステラを育てていると自然と出てきますし、無闇に切るのはおすすめしません。鉢からはみ出たから切るくらいがいいのかなと思います。

まとめ

今回はモンステラの特徴やいいところ、育て方などについて解説してきました。
よいところがたくさんある観葉植物なので、ぜひ育ててみてくださいね。