ハンギンググリーンとは観葉植物を吊るして楽しむことです。おしゃれなカフェなどで見かけることもあり、やってみたいと思った方もおられると思います。そこで今回は賃貸の方でもできるハンギングのやり方とおすすめハンギンググリーン10選を紹介します。ハンギングは簡単にできますし、鉢植えとはまた違った魅力があるのでぜひ試してみてくださいね。
ハンギンググリーンのメリット
様々な場所に飾れておしゃれな部屋にできる

天井やダクトレール、カーテンレールから吊り下げたり、壁に板付けのものを飾ったりと色んな場所で楽しむことができる。ぽっかり寂しい空間があるとこに最適ですし、部屋が狭くて植物を置くスペースがなくてもどこかには飾れる場所がみつかると思います。
他にも目線を上げて部屋を広く見せる、グリーンで部屋をおしゃれにできるなどの効果も。
ペットや子供の手の届かない位置に観葉植物を飾れる

観葉植物は毒性を持つものも多く、子供やペットがいる方にとっては観葉植物に抵抗がある方もいると思います。ハンギングをして手の届かない位置においてしまえば安心して観葉植物を楽しむことができます。
風通しがよくなる

地面から浮いてる分風通しが良くなるので、根腐れやカビ予防になります。とはいえ、ハンギングだけで風通しが解決できるわけではありません。換気やサーキュレーターなどで風通しをよくすればより成長してくれます。できる範囲で意識してみましょう。
ハンギンググリーンのやり方
ハンギング用の鉢とひっかける場所(ダクトレールやフック、カーテンレールなど)があればハンギングができます。
引っ掛けるものがなくてもハンギンググリーンを楽しむ方法

マジッククロス8(天井や壁の石膏ボードにピンを刺して固定するフック)を使うのがおすすめ。(画像は天井用ですが壁用もあります。)
マジッククロス8の使い方
↓これが中身。ピンとフックが入ってます。

ピンとフックを組み合わせたら、後は硬貨を使ってピンを刺していく。

↓こんな感じでピンを深く刺す

カバーをかけたら後はハンギング用の鉢のフックなどをピンに引っ掛けたら完成…!

簡単にできるのでぜひやってみてくださいね。
ハンギンググリーンをする時の注意点
1.耐荷重は超えないように
マジッククロス8だけでなく、フックやアイアンバーなどには耐荷重があります。耐荷重を超えると落下の可能性があり怪我をしてしまうかもしれません。フックを使わない場合でも、例えばカーテンレールには重いものは吊るさないほうがいいですし、さらに水やり後は結構重くなります。軽い鉢にする、植え込み剤を変える(水苔など)などで軽くできるので注意しましょう。
2.賃貸に住んでいる方は必ず契約書に目を通してから行う
マジッククロス8などの押しピン痕は基本的には現場復帰の対象にならない場合が多いです。しかし、契約書によっては壁にピンを刺すのがNGと書かれていることもあります。契約書に書かれていることが全てになので、この場合は穴をあけないようにし、別の場所に吊るすようにしましょう。
おすすめハンギンググリーン10選
おすすめハンギンググリーン1:ポトス

昔からある超定番の観葉植物。ハンギンググリーンにすると下に垂れ下がるように伸びていき、ハンギングと相性がよくおすすめです。さらに育てやすく、育てやすい観葉植物といえばほぼ100%名前が上がるほどの丈夫さを持ちます。ホームセンターでなかなかのボリュームのものが1000円未満でよく売られてるので手軽に部屋をおしゃれにできる点もおすすめ。
おすすめの育て方
置き場所:風通しの良いレースカーテン越し
水やり:土の表面を軽くほじってみて、中まで乾いていたら底穴から水が流れ出るまでたっぷり与える。
耐えられる寒さ:10℃前後
2.フィロデンドロン

ポトスと同じサトイモ科と呼ばれる植物の一種。日陰に強くてポトスと同じように育てることができ、こちらもとても丈夫。フィロデンドロンは様々な種類があるのですが、ハンギンググリーンとして飾るならシルバーメタルやオキシカルジウム、フロリダなどがおすすめ。
おすすめの育て方
置き場所:風通しの良いレースカーテン越し
水やり:土の表面を軽くほじってみて、中まで乾いていたら底穴から水が流れ出るまでたっぷり与える。
耐えられる寒さ:10℃前後
3.ビカクシダ

鹿の角みたいな葉っぱが特徴的でコウモリランとも呼ばれる観葉植物。ハンギンググリーンにぴったりですが、個人的には板付けや苔玉で飾るのがおすすめ。ビカクシダは種類により育て方が変わってくるのですが、ビフルカツムやビーチーといった品種が育てやすいので初心者さんはここから始めるのがおすすめ。
おすすめの育て方
置き場所:風通しの良いレースカーテン越し
水やり:土が中までしっかり乾いていたらたっぷり与える。
耐えられる寒さ:5℃前後
4.ホヤ

ツルを他の木や岩に張り付かせながら成長する着生植物。成長するとツルが垂れ下がってくるのでハンギンググリーンにぴったり。順調に育てば花も咲く可愛らしいところもあります。花を咲かせたいなら日当たりを意識しながら育てましょう。
おすすめの育て方
置き場所:風通しの良いレースカーテン越し
水やり:土が中までしっかり乾いていたら底穴から水が流れ出るまでたっぷり与える。
耐えられる寒さ:10℃前後
5.ディスキディア

肉厚で可愛らしい葉っぱを持つ着生植物。これも成長するとどんどん垂れ下がってきます。多肉質の葉を持ち乾燥に強いが、寒さと水のやりすぎは苦手。ホヤより難易度は高いイメージですが、冬の管理をしっかりできれば枯らす確率をぐっと減らせるかなと思います。
おすすめの育て方
置き場所:風通しの良いレースカーテン越し
水やり:土が中までしっかり乾いていたら底穴から水が流れ出るまでたっぷり与える。
耐えられる寒さ:10℃前後
6.エスキナンサス

肉厚の葉っぱをしていて、これもツルをどんどんのばす系の植物。さらに成長すると花もつけるので花が好きな方にもおすすめできる植物です。(花は少し地味ですが…)乾燥に強く、日陰も割と耐えられ、ホヤと同じ感じで育つので育てやすい。個人的にはディスキディアよりはこちらの方が初心者向けだと思います。
おすすめの育て方
置き場所:風通しの良いレースカーテン越し
水やり:土が中までしっかり乾いていたら底穴から水が流れ出るまでたっぷり与える。
耐えられる寒さ:10℃前後
7.ウスネオイデス(スパニッシュモス)

土がいらないエアプランツの一種。ふわふわの葉が美しい。とにかく軽く、重いものを引っ掛けられない場所にも飾れるのがメリット。乾燥を嫌うのでしっかり水をやること、蒸れやすいので風通しが確保できる場所で育てたい。(実は筆者はこれを育てるのが苦手…)細葉と太葉の2つがあり、太葉の方が乾燥に強いと言われています。そのため初心者さんは太葉から育てるのがおすすめ。
おすすめの育て方
置き場所:風通しの良いレースカーテン越し(風通しめっちゃ大事)
水やり:暖かい季節なら雨の日以外ほぼ毎日(夜水分を吸収するので夜に水をやる)
耐えられる寒さ:5℃前後
8.ネフロレピス

1つの茎に細かい葉をびっしりつける、ふんわりした姿が魅力のシダ植物。日陰に強いが乾燥には弱いのが特徴。ハンギングは水やりが少し面倒なのでそういう意味では向いていないのかもしれません。しかしボリュームがありつつふんわり垂れ下がる姿はとても美しいのでぜひハンギングとして一度飾ってみて欲しい植物です。水やりをしやすいキッチンや風呂場近くで育てるのもおすすめ。
おすすめの育て方
置き場所:風通しの良いレースカーテン越し
水やり:土の表面が乾いていたら底穴から水が流れ出るまでたっぷり与える。
耐えられる寒さ:5℃前後
9.リプサリス

ひもみたいに伸びる姿が特徴的なサボテン科の植物。これも成長すると枝垂れていくのでハンギンググリーンにぴったり。森の中で木漏れ日を浴びながら木や岩に着生して生きているので森林サボテンとも呼ばれます。乾燥に強く頻繁な水やりは不要ですが、一般的なサボテンほど乾燥に強くはないのでそこは注意。
おすすめの育て方
置き場所:風通しの良いレースカーテン越し
水やり:土が中までしっかり乾いていたら底穴から水が流れ出るまでたっぷり与える。
耐えられる寒さ:5~8℃前後
10.フィッシュボーンカクタス

魚の骨のような葉の形をしているので”フィッシュボーンカクタス”。別名ジグザグカクタス。スタイリッシュでかっこいい見た目がイカしてるサボテン科の植物。リプサリスと同じように育てることができ、乾燥に強いのでハンギンググリーンとして飾る上ではありがたいですね。頻繁に目にする植物ではないので、見つけたらぜひ手に入れてみてくださいね。
おすすめの育て方
置き場所:風通しの良いレースカーテン越し
水やり:土が中までしっかり乾いていたら底穴から水が流れ出るまでたっぷり与える。
耐えられる寒さ:5~8℃前後
まとめ
今回は観葉植物をハンギングで飾るメリットや賃貸でもできるハンギングのやり方、おすすめハンギンググリーン10選を紹介しました。簡単にできるのでぜひ挑戦してみてくださいね。