観葉植物を枯らしてしまう原因で一番多いとされる根腐れ。根腐れは室内で育てていると割と起こりやすいトラブルなのですが、厄介なことに気づくのが遅れるとかなりのダメージになり得ます。最悪枯れてしまうこともある本当に悩ましい問題なんですよね。そこで今回は初心者の方でも分かるように根腐れの基礎知識や根腐れのサイン、予防法について解説します。今回説明することを実践していただければ根腐れしてしまうことはかなり減らせると思うので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも根腐れってなに?

根腐れしたオトンナ

そのまま書いて字のごとく根が腐ってしまうこと。土に空気が入りにくくなることで土の中に悪い菌が増え、その菌が悪さをすることで根を腐らせていくようになります。

根っこは植物が生きていく上で欠かせないものです。その根が腐ると酸素や水など植物が生きるために欠かせないものを吸収できなくなってしまうで、そのまま放っておくと枯れてしまうというわけです。
ただ、根腐れは根っこの先から少しずつ進行していくので、早い段階で根腐れを見つけることがとても大事になってきます。

根腐れの原因

間違った水やり

水やり

頻繁な水やり

頻繁な水やりは土が乾く前に水をやることをここでは指します。つまり、毎日水やりをしてる、乾き具合にかかわらず、毎週土曜日などあらかじめ決めた日に水やりをしてる、などがこれに当てはまります。

受け皿の水を捨てていない

受け皿にたまった水

水が溜まったままの受け皿の上に植物をあまりにも長時間置いていると、土が乾かず根腐れの原因になります。

土が乾きにくい環境になっている

これも土が湿ってる時間が長いってことです。そうなりやすい環境をいくつかあげていきます。

日当たりが悪い

日当たりが悪いともちろん土は乾きにくいです。日陰に強いと言われる植物でも、日中照明なしで字が読めるくらいの明るさは欲しいです。したがって、それより暗くなると育てるのは厳しくなります。

風通しが悪い

風通しが悪いとは空気が滞留(動いていない)状態のこと。風は蒸散を活性化させ、生育を促す効果があります。(空気中に余分な水分を大気に放出する現象)風通しが悪いと蒸散を活発にできなくなり、水をあまり吸わなくなるため土が乾きにくくなります。風通しは軽視されがちですが、水やりや日光と同じくらい大切なのです。

鉢が大きすぎる

大きすぎる鉢に植えてしまうと、それだけ土がたくさん入っているので土が乾きにくくなります。その分日当たりや風通しがよければいいですが、初心者の方はそうでないことがほとんどなので、結果として根腐れしやすくなってしまいます。

土に問題がある

観葉植物用の土を使っていない

畑などに使う土は屋外で使う前提なので、水持ちがよくなかなか土が乾きにくいです。たたでさえ室内は土が乾きにくいのに水はけの悪い土で育てると根腐れしやすくなります。

長期間植え替えておらず、土が劣化している

観葉植物用の土には団粒構造というものがあり、粒と粒の間に隙間があることで通気性がよくなるっていうメリットがあります。しかし、長い間同じ土のままだと、粒が段々つぶれて砂みたいになってしまいます。そうなると泥のような感じになり土が乾きにくくなって呼吸がしにくくなり、根腐れに繋がります。

肥料が適切に与えられていない

肥料

肥料は与えていい量や濃さが肥料毎に決められている。それ以上の肥料を与えると根から水分が抜けて急に萎れる現象が起こり得ます。これ肥料焼けと言いますが、この肥料焼けも根腐れの原因になってしまうことも。

根腐れの予防法

水やりを見直す

水やりは土が乾いたら行いましょう。乾燥と湿潤のメリハリを意識するのが大事です。

とはいえ、水やりは植物の種類や季節によっても変わるので難しいところだと思います。夏は早く乾くので水やりが多くなりますし、冬は乾燥気味に管理となるので、季節やその植物の種類に適した水やりをするのが大切です。また、日当たりがよくないなら特に水をあげすぎないように気をつけましょう。

受け皿に溜まった水は捨てる

受け皿の水は残してても根腐れしたりコバエがくる原因になったりと何もいいことはないです。めんどくさいとは思いますが、捨てましょう。

土が乾きやすい環境を作る

日当たりや風通しをよくする、適切な大きさの鉢に定期的に植え替えるなどがこれに当たります。

日当たりや風通しのよい環境だと、多少水やりの頻度が多くても平気だったりするので、できる範囲で意識してもらえればと思います。

根腐れを防ぐアイテムを使う

根腐れ防止剤(ゼオライト)を土に混ぜて使う、SUSTEEで水やりのタイミングを分かりやすくする、育成ライトやサーキュレーターで日当たりと風通しをよくするなど道具に頼るのも手。使えるものはどんどん使いましょう。

肥料は正しく使う

春から秋までの成長時期に用法用量を守って与えましょう。また、植え替え後1ヶ月や冬、植物が上手く成長していない時は肥料を与えないようにしましょう。

根腐れかどうか見極めるには

根腐れは早い段階で見つけるのが大切です。ただ、根は土の中なのでどこで根腐れと判断すればいいか迷う方もおられると思います。毎回毎回根っこを掘り返して確認する訳にもいかないですしね。そこで、ここでは根腐れの時によく現れるサインをいくつか紹介します。

  • 葉が黄色くなる、落葉する
  • 土からカビが生えている
  • 土がカビ臭い
  • 水の染み込みが悪い
  • 幹が柔らかく、ブヨブヨしたりグラグラする(重症)

↓根腐れになったモンステラ。葉が黄色くなり、土からカビも生えていた。

根腐れしたモンステラ

該当するものがあったら必ず根腐れというわけではないです。ただし、複数当てはまるようなら根腐れの可能性はかなり高いと言えると思います。

まとめ

今回は根腐れとはと言ったところからサインや予防法をご紹介しました。根腐れは主に水やり、日当たり、風通しのバランスが崩れた時に起こりやすくなります。(後は肥料の与え方が間違っている。)根腐れは一度なってしまったらかなり大変です。定期的に育成環境を見直しつつ、観葉植物を楽しんでくださいね。