観葉植物に興味があるけど枯らしたくない…新築や開店祝いで観葉植物をいただいたけど育て方が分からない…そういう方、結構おられるのではないかなと思います。そこで今回は初心者の方向けに、観葉植物の育て方を置き場所、水やり、植え替え、肥料の4つに分けて紹介していきます。今まで観葉植物に触ったことがない方でも問題なく育てられるようになるのでぜひ参考にしていただければと思います。
基本の観葉植物の育て方:置き場所

置き場所の基本は”風通しの良いレースカーテン越し”と ”寒い場所に置かないこと”
なんでレースカーテン越し?風通しってなに?

植物の種類によって変わってくるとこではありますが、基本的に植物は日当たりのいい場所に置いた方がよく育ちます(光合成ができるため)。
日当りは観葉植物を育てるうえでとても重要な要素とまずは覚えてもらいたいのですが、一方で日に当たりすぎると葉っぱの一部が茶色くなってしまうことがあります。

↑葉焼けした葉っぱ
そのため、レースカーテン越しからまずは置いて、葉っぱは焼けないけどある程度日光を確保できる場所にまずは置いてあげるのをおすすめします。
また、「風通しがよい」とは空気が滞留していない状態、つまり空気が動いている状態のことをいいます。風通しは植物の光合成に関わるので日当たりと同じくらい大切な要素なんですよね。

加えて風通しが悪いと土にカビやキノコが生えたり、虫がつく原因となり得ます。カビや虫や嫌ですよね…僕も本当に嫌です…なので風通しはしっかり確保したいところなんですが、手軽にできる事としては定期的に換気する、店舗などでは人の通りが多いところに観葉植物を置くなどである程度は風通しが確保できます。他にもサーキュレーターを回すなども対策になりますが、初心者のうちはそこまでしなくてもいいと思うので、まずは簡単にできる定期的な換気から試してみてくださいね。
寒いところに置いていけない理由は?

観葉植物はその多くが熱帯、亜熱帯地域がふるさとで、寒さに弱いものが多いです。冬の夜から早朝は特に冷えやすいのでできるだけ暖かいところに置いてあげるようにしましょう。よくあるのが窓際に置いていて、窓の近くはかなり冷えるのでそのままモロに寒さを食らって、結果傷んでしまうことです。
窓際から離してあげるだけでも変わってくるので、常に暖房をつけている方以外はここも意識してみてください。
基本の観葉植物の育て方:水やり

水やりの基本は
”土が乾いていたら鉢底から水が出てくるまでたっぷり水をやる”
”受け皿の水は捨てる”
なんで”土が乾いてから”水やり?

毎日水やりをするのがいいと思ってる方もいるかもしれないですが、それは逆効果。水のやりすぎは土の中が酸欠になって根っこが腐ったり、病弱になる原因になってしまいます。
加えて、植物は土が乾燥するからこそ水がある場所に根っこを伸ばしていき、結果としてしっかり根っこが張るようになります。人間と同じでずっと甘えっぱなしの環境だとダメだということですね。また、水をやる時は底穴から水が出るまで、土全体が湿るようにたっぷり与えてください。こうすることで土の中にある老廃物を流し、新鮮な空気を土の中に送り込むことができます。乾燥と湿潤のメリハリをつけることが大切なので、ここはぜひ意識してみましょう。
土が乾いているかを見極めるには?

道具を使わないなら土を少し触って確認する、見た目で確認する、鉢を持ち上げて重さで確認する(湿っていると重くなる)などがあります。初心者のうちは重さで判断が難しいと思うので土を触って確認するのがいいと思います。目視で確認したいならこちらの土なら水をやった後に色が変わるのがよく分かるのでおすすめです。
他にも割り箸を土に刺した後に引き抜いて湿り気があるかどうか、水やりチェッカー(SUSTEEなど)の道具を使うのもありだと思います。
受け皿の水を捨てる理由は?

水やりをする時は受け皿の上でやることが多いと思うのですが、受け皿に水を溜めたまま放置していると根腐れやコバエの原因になり得ます。少し面倒ではありますが、必ず捨てるようにしましょう。
基本の観葉植物の育て方:植え替え

植え替えの基本は”1~2年に1度、もしくは植え替えのサインが出たら行う”
植え替えとは?
新しい鉢に植物を植え直すこと。長い時間同じ鉢で育てていると根が伸びるスペースがなくなって調子を崩す、土が劣化して根腐れなどのトラブルが起きやすくなる、栄養分が不足するなどのデメリットがあります。
これらを解決するために植え替えを行います。
植え替えを検討するサインは?

- 鉢底から根が出ている
- 水の染み込みが悪くなった時
- しばらく植え替えをしておらず、葉に変色などの異常が見られた時
これらが見られたら植え替えを検討しましょう。ちなみに植え替えは植物に負担がかかる作業です。春か秋の暖かい時期に行いましょう。観葉植物用の土と新しい鉢を用意してぜひ植え替えてみてください。※冬は植え替えるのはやめましょう。(常にエアコンをつけてるなら大丈夫)
基本の観葉植物の育て方:肥料

肥料は”元気に育っている時に用法用量を守って与える”
もし元気でない時に与えるとどうなる?

肥料は元気な観葉植物により大きく、生き生きと育てたい時に与えると効果的です。一方で調子を崩している時や冬などに与えると、最悪枯れてしまうことも。(これを、肥料焼けといいます)
他にも、量や使い方を守らず適当に与えることでも枯れる可能性があります。肥料は万能薬ではないのです。
初心者のうちは無理に与える必要は無い
さすがに肥料がないと生きられないのでは?と思う方もおられると思います。確かに肥料成分は必要ですが、観葉植物用の土の中には肥料が入っています。つまり、観葉植物用の土で定期的に植え替えをしていれば問題はありません。
そのため、始めは置き場所、水やり、植え替えをきちんと行うことに注力し、慣れてきた段階で肥料を考え始めるのがおすすめです。
肥料について、与える理由や使い方、注意点などを知りたい方はこちらからどうぞ!
それでも枯らすのが不安な方へ
今回紹介した育て方に加えて、育てやすい観葉植物から始めてみるのがおすすめ。観葉植物は種類によって育てる難易度がかなり変わってきます。ご自宅の環境に合わせた観葉植物を選ぶのも枯らさないコツです。
まとめ
今回は初心者の方向けに基本の観葉植物の育て方について解説しました。まずは置き場所、水やり、植え替えの基本を押さえることができれば、あまり枯らすことはないかと思います。思いっきり観葉植物を楽しんでくださいね!
さらに今回紹介したことはYouTubeでも解説しています!
詳しく説明しているのでよかったらぜひ!